歌詞のモーラ数とは
歌詞を書いていると、「文字数は合っているのに、メロディにうまく乗らない」と感じることがあります。
その原因のひとつが、文字数とモーラ数の違いです。作詞では、画面上の文字数よりも、実際に歌ったときの音の数が重要になります。
モーラ数とは
モーラとは、日本語の音を数える単位です。作詞では、言葉をメロディに乗せるときの「音数」を考えるために使えます。
例:
さくら → さ・く・ら → 3モーラ
こころ → こ・こ・ろ → 3モーラ
歌詞では、このモーラ数を意識すると、メロディに言葉を乗せやすくなります。
文字数とモーラ数の違い
文字数だけを見て歌詞を書くと、メロディにうまく乗らないことがあります。歌詞では、実際に歌うと何音になるかを確認することが大切です。
- さくら: 文字数3、モーラ数3
- 夢: 文字数1、モーラ数2(ゆ・め)
- 今日: 文字数2、モーラ数2(きょ・う)
- ちょっと: 文字数4、モーラ数3(ちょ・っ・と)
- 会いたい: 文字数3、モーラ数4(あ・い・た・い)
歌詞でモーラ数が大事な理由
メロディには、言葉を置ける場所があります。そこに対して歌詞のモーラ数が多すぎると、言葉が詰まって聞こえます。逆に少なすぎると、間延びした印象になることがあります。
特に大事なのは、次のような場面です。
- サビの印象的なフレーズ
- Aメロの細かいメロディ
- ラップの小節ごとの言葉数
- 仮歌詞から本歌詞に置き換えるとき
- 1番と2番で同じメロディに別の歌詞を乗せるとき
歌詞のモーラ数を数える例
例1:「君に会いたい」
君に会いたい
き・み・に・あ・い・た・い
これは7モーラです。
例2:「もう戻れない」
もう戻れない
も・う・も・ど・れ・な・い
これも7モーラです。
つまり、「君に会いたい」と「もう戻れない」は、同じ7モーラのフレーズとして扱えます。
小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」の数え方
「きゃ」「しゅ」「ちょ」のような小さい文字を含む音は、ひとかたまりとして扱うことが多いです。
- 客: きゃ・く → 2モーラ
- 今日: きょ・う → 2モーラ
- ちょっと: ちょ・っ・と → 3モーラ
- 自由: じ・ゆ・う → 3モーラ
促音「っ」と長音「ー」
「っ」は1モーラとして数えます。「ちょっと」は「ちょ・っ・と」で3モーラです。
長音「ー」も、基本的には1モーラとして扱います。「メロディー」は「メ・ロ・ディ・ー」のように数えられます。
モーラ数を合わせて歌詞を作る方法
- メロディに仮の言葉を入れる
- そのフレーズのモーラ数を数える
- 同じモーラ数の別フレーズを考える
- 意味が自然につながるように調整する
- 実際に歌って違和感がないか確認する
たとえば7モーラのフレーズなら、以下のような候補があります。
君に会いたい
もう戻れない
まだ届かない
忘れられない
モーラ数と韻を一緒に見る
作詞では、モーラ数と韻を一緒に見るとかなり便利です。
同じモーラ数で、語尾の母音が近いフレーズを探すと、メロディにも乗りやすく、韻としても気持ちよく聞こえます。
例:
君に会いたい
もう戻れない
この2つは、どちらも7モーラです。さらに、語尾の「たい」「ない」の響きも近いため、歌詞として並べたときにまとまりが出やすくなります。
sakushiでモーラ数を確認する
sakushiでは、歌詞や単語を入力して、母音やモーラ数を確認できます。
- メロディに合う音数の言葉を探したい
- サビの最後だけ韻を踏みたい
- 2番の歌詞を1番と同じ音数にしたい
- 仮歌詞を自然な本歌詞に置き換えたい
- 歌詞の響きを整えたい
よくある質問
モーラ数と文字数は同じですか?
同じとは限りません。作詞では、文字として何文字あるかよりも、歌ったときに何音として感じるかが重要です。
モーラ数が合えば必ずメロディに乗りますか?
必ずではありません。実際にはアクセント、伸ばす音、休符、メロディの高低も関係します。ただし、作詞の初期段階ではモーラ数をそろえると調整しやすくなります。